fairly / quite / rather / pretty の用法
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解説
fairly / rather / pretty / quite という4つの副詞は、形容詞・副詞の意味の強さを調節する働きをします。しかしながら、非常に混同しやすいので用法には注意が必要です。
以下の図は、4語の強弱の概要を表したものです:



■fairly
1) fairly は、「まあまあ」という緩和語で、良い意味の形容詞・副詞(good, nice, well, etc)に付けてその意味を弱める働きをします。4つの中では最も程度が弱いものです。
His music is fairly good.
「彼の音楽はまあまあ良いね」(すごくいいというわけではないが)
という英文はあまり誉めている表現ではありません。彼の音楽をお金を払ってでも聴きに行きたいという気分にはならないでしょう。なお、fairly は良い意味の形容詞・副詞には付けられますが、悪い意味の形容詞・副詞には付けられません。
This book is fairly bad.
2) 「良い:悪い」の判断を含まない形容詞・副詞を修飾するときは、enough と同じようなニュアンスになりプラスの感情を表現しています。
This room is fairly warm. ( = warm enough )
「この部屋はなかなか暖かいね」

■quite
1) quite は、good/bad/hot/cold などの段階的な評価・変化を表す言葉(段階的形容詞)を修飾するときは「まあまあ」「かなり」という意味の緩和語です。fairly よりは幾分程度が高くなります。
His music is quite good.
「彼の音楽はまあまあ(かなり)良いよ」
と聞けば、彼の音楽は平均以上の水準にあり、暇があれば聴きに行きたいと思うかもしれません。
It's quite cold today, isn't it?
「今日はかなり冷えますね」
2) 強い度合いの形容詞:amazing/awful/extraordinary/horrible,etc や 非段階的形容詞:full/empty/perfect/true/false/right/wrong,etc を修飾する場合は、completely「全く」「完全に」の意味になります。
You are quite wrong.
「君は完全に間違っている」
It's quite true.
「それは全く本当である」
The house was quite empty.
「その家は全くの無人(もぬけの殻)だった」

■rather
 rather の原義は、more than expected「予想以上に」、more than usual「普通以上に」です。rather は、fairly/quite と違って、形容詞・副詞・動詞の意味を強めます。「かなり」「相当に」という和訳が適切です。
His music is rather good.
「彼の音楽は相当良いよ」
という文は、話し手の予想を超えた良さが彼の音楽にはあったということを述べており、聞き手も是非聴きに行きたいと思うはずです。なお、悪い意味の語を修飾している場合は、その程度がかなりひどいことを意味しています。
His song is rather bad.
「彼の歌はかなりひどいよ」
さらに、「良い:悪い」の判断を含まない形容詞・副詞を修飾するときは、かなりの不満を表明しており、too「あまりにも~」のニュアンスになります。
This room is rather warm. ( = too warm )
「この部屋は相当暖かいね(暑いくらいで居心地悪い)」
** ratherは、動詞を修飾することもできますが、人の意見に反論する場合などに使われます。
A: I don't like Mike very much. He is too talkative.
B: Well, I rather like him. He is very warm.
「マイクはあまり好きではないな。しゃべりすぎる」
「うーん、彼のこと結構好きだけどな。人柄は温かいよ」
** rather は名詞を修飾することもできます。その際の語順は rather + 冠詞 + 名詞、rather + 冠詞 + 形容詞 + 名詞(冠詞 + rather + 形容詞 + 名詞) と配列します:
He seems rather a fool.
「彼はかなり馬鹿のようだ」
It is rather a good song [a rather good song].
「それはかなりいい歌です」

■pretty
 pretty は、very と同程度の強めの副詞です。会話やくだけた文章で使われますので、論文や硬い文章には向きません。
His music is pretty good.
「彼の音楽はかなり良い」
オプション1
* Further Study:段階的形容詞と非段階的形容詞(gradable / ungradable)

 

1) 段階的形容詞は主に性質を表し、様々な程度で存在可能な形容詞です
・good/bad/nice/angry/beautiful/kind,etc
特徴1:程度を表す副詞を付けることができます
This music is very good.
特徴2:比較級・最上級を作ることができます
This house is larger than that one.

2) 非段階的形容詞は、2者択一の状態や物事の分類を表します
・dead/alive/perfect/imperfect,etc
特徴1:very などの程度の副詞はほとんど付けません
This fish is very dead.[??]
(生き物には dead か alive かしかないのでは?)
**但し、どうしても強めたいときは very を使わず、completely,totally,quite「完全に」「全く」 などの100%を意味する副詞を付けることはできます。
You are completely/quite/totally[very] wrong.
「君は全く間違っている」
It is quite/totally[very] impossible.
「それは全く不可能だ」
特徴2:比較級・最上級などを作ることができません
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